九谷毛筆細字 1949–

田村 敬星

Keisei Tamura たむら けいせい

磁器の上に、極細の毛筆で和歌を書き込む。明治から130年、田村家に一子相伝で受け継がれてきた技。

田村敬星

1949年、石川県小松市生まれ。九谷焼の絵付け技法のひとつ「九谷毛筆細字」の三代目継承者で、小松市高堂町の工房「陶窯田村」を拠点とする。1969年、祖父にあたる二代・田村金星に師事した。

毛筆細字は、明治期に初代・小田清山が湯呑や盃の内側に漢詩文を書き始めたことに由来する。以来130年、田村家に一子相伝で受け継がれてきた。1977年に日本伝統工芸展、1979年に日本陶芸展に初入選。1983年に日本工芸会正会員となった。

1989年 伝統九谷焼工芸展大賞、石川の伝統工芸展優秀賞。1992年 一水会陶芸部展一水会会員優賞。2005年、石川県指定無形文化財「九谷焼」の技術保存に関する認定を受けている。

作品はスミソニアン・サックラー美術館(ワシントンD.C.)、石川県立美術館、金沢市中村記念美術館、能美市九谷焼資料館に収蔵されている。近年は四代を継ぐ田村星都との二人展を各地で重ねており、工房「陶窯田村」では現在この二代が制作にあたっている。

《細字六角香炉》九谷焼 毛筆細字

この技を継ぐ作家

九谷毛筆細字 1980–

田村 星都

Seito Tamura

万葉集からマザーグースまで。文字そのものを意匠として扱い、毛筆細字の可能性を広げる四代目。

1980年、石川県小松市生まれ。2004年に筑波大学国際総合学類を卒業し、同年、父で毛筆細字三代の田村敬星に師事した。2007年に石川県立九谷焼技術研修所実習科を修了。2010年、小松市高堂町の工房「陶窯田村」で独立した。

九谷毛筆細字は、和歌などの古典文学を極細の毛筆で磁器に描き込む技法である。初代・小田清山が確立し、清山の娘婿である二代・田村金星(星都の曽祖父)が細字と九谷の色絵を組み合わせた。三代・敬星を経て、星都が四代として受け継いでいる。現在この技法を手がけるのは同工房のみである。

  1. 1980石川県小松市に生まれる
  2. 2004筑波大学国際総合学類 卒業。父・田村敬星に師事する
  3. 2007石川県立九谷焼技術研修所実習科 修了。石川県立九谷焼技術者自立支援工房にて制作
  4. 2010小松市高堂町の工房「陶窯田村」で独立
  5. 2011雅号を「奈都子」から「星都」に改める。西武渋谷店にて初個展
  6. 2024「Visionary Women in Kutani KUTANIを未来に繋ぐ女性たち」に参加
  1. 1949石川県小松市に生まれる
  2. 1969祖父・二代 田村金星に師事する
  3. 1977日本伝統工芸展 初入選(以来多数)。1979年 日本陶芸展 初入選
  4. 1983日本工芸会正会員に認定される
  5. 1989伝統九谷焼工芸展 大賞/石川の伝統工芸展 優秀賞
  6. 1996「細字君が代茶碗」を献上制作。九谷焼資料館で「清山・金星・敬星 細字三代展」開催
  7. 2005石川県指定無形文化財「九谷焼」の技術保存に関する認定を受ける

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