浮世絵 1760–1849

葛飾北斎

Katsushika Hokusai かつしか ほくさい

九十年の生涯で森羅万象を描き尽くそうとした画狂人。飢饉の年に筆一本で世を凌いだ肉筆画帖をはじめ、その筆に直に触れられる肉筆画と、色を監修して摺り直した冨嶽三十六景の復刻木版画を取り扱う。

一七六〇年、江戸本所に生まれる。勝川春章に学び、宗理様式の優美な美人画から読本の挿絵、錦絵、肉筆画まで、九十年の生涯であらゆる画題と様式を渉猟した。号を三十回あまり改め、晩年は「画狂老人卍」と称した。

天保七年(一八三六)、大飢饉が江戸を襲い、版元の仕事も途絶えた。七十七歳の北斎は肉筆の画帖を描いて糊口を凌いだと、画帖の題簽は伝えている。当ギャラリーが取り扱う十二図はこの画帖に由来し、身近な食べものや道具、人物を、省筆の極みで生き生きと描き出す。

冨嶽三十六景(一八三一〜三五頃)は、自然への畏敬を込めた風景版画の頂点として、海の向こうの画家たちにまで影響を及ぼした。掲載作品はすべて販売可能で、来歴と状態は個別にご案内する。

《潮干狩り図》32.5 × 47.9 cm

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