

来歴
- 元は全十二図の肉筆画帖として伝わった一開。画帖の題簽には「天保七丙申年日本諸國大飢饉ニして路上ニ倒るゝ者多し 此時北齋翁高齢七十七歳ニして此肉筆畫帖を考案し 僅ニ糊口を凌けりと云ふ」と由来が記されています。
この作品について
野に咲く花を見る目
花、とりわけ野に咲く花の表現には、花を愛でる北斎の視線の繊細さが際立ちます。極端に少ない色合いでありながら、伸び伸びとした線が草花の生命力をそのまま伝えています。省略と気韻の釣り合いに、肉筆ならではの呼吸があります。
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